【ボート】深谷知博が1年ぶりV
「備南競艇事業組合41周年記念競走」(7日・児島ボート)
12Rで優勝戦が行われ、突風が吹き付ける荒れ水面の中、1号艇の深谷知博(28)=静岡・103期・A1=がコンマ18のSでイン一気。圧倒的な人気に応え、昨年3月浜名湖以来の優勝を飾った。
新エンジンに切り替わって6節。手にした47号機は、これまでの使用3節で2連対率が82%。「新しいエンジンで、乗っていた選手はSG、記念を獲ったA1選手ばかり(興津藍、仲口博崇、守田俊介ら)。45%くらいの感じでズバ抜けてはいなかった」と気を引き締めて日々調整。「予選はSを行き過ぎていたので、優勝戦は全速のSを目指した。力強さがあって、1Mはしっかり返ってきてくれた。冷静に回れたと思う」と1着6回、2着3回、3着1回の好成績でシリーズを制した。
昨年はアイドルレーサー・鎌倉涼との結婚、第1子の誕生とプライベートで話題をさらった深谷だが、7月、10月とFを連発。11月の児島では初日にまさかの6、6着。一般戦で節間6着4回という屈辱を味わった。
12月から2月初めまで60日のF休みを消化したが、復帰後の大村でまたもF。今期はA1キープも難しい状況だ。「自分がしてしまったミス。無理はしないで、しっかりと課題を持ってレースに向かいたい。そして、来節(児島・ボートレースクラシック・3月15~20日開催)のようなレースにまた出たい」とSG戦線復活を宣言。表彰式に駆け付けた小さな女の子の頭を優しくなでて、ボート界の貴公子はさわやかな笑顔で児島をあとにした。