【アネモネS】ライジングリーズン豪快にまくってV 桜への切符ゲット
「アネモネS」(11日、中山)
これがタイトルホルダーの実力だ。1番人気のライジングリーズンが豪快にまくってV。フェアリーS覇者が格の違いを見せつけ、桜花賞(4月9日・阪神)への優先出走権をモノにした。
まさに自信の騎乗。3角15番手でも丸田に焦りはなかった。「この形で良績を挙げているので。コーナリングの加速がスムーズで、他馬とは脚が違いました」と語るように、勝負どころで一気に進出。射程圏に入れた先行勢をきっちり差し切った。
「“さすが丸田”って書いておいて」と鞍上の度胸を評価した奥村武師は、喜びもほどほどに視線を仁川へ向ける。「トライアル仕様の仕上げ。てっぺんまでいっていない」。理想的な形で前哨戦をクリアし、本番への期待を膨らませた。
中山で3戦3勝と完璧な成績だが、他場ではまだ実績がない。「どうするか。でも丸田には長い時間を与えている」と主戦を全面的に信頼。調教助手時代にアパパネで10年桜花賞を制したトレーナーは、思い出の地へ堂々殴り込みをかける。