【ドバイWC】アロゲート欠点ない 名手スミス世界制圧へ自信
「ドバイWC・UAE・G1」(25日、メイダン)
ワールドCに参戦する日本の4頭にとって、大きな壁となる米国馬アロゲート。同馬の主戦を務めるマイク・スミス騎手(51)=アメリカ=が、世界制圧に向けて意気込みを語った。数々の名馬の背中を知る名手は、相棒に対して「欠点が見当たらない」と自信たっぷり。決戦の日を心待ちにしている。
スーパージョッキーとスーパーホース。米国が誇る2大スターが世界制圧を誓う。94年にG1年間20勝の新記録を達成、03年にはアメリカ競馬の殿堂入り。G1・9勝馬アゼリやG1・11勝馬ゼニヤッタなど、多くの歴史的名馬の主戦を務めてきたのが、ドバイワールドCでアロゲートとコンビを組むスミスだ。
決戦を2日後に控えた23日、51歳の大ベテランがメイダン競馬場の朝食会に姿を現した。世界最強馬にとってメイダンは初体験だが、「左回りだし、砂もコース設定もアメリカに似ている。コーナーも広いし、いいコース」と不安がないことを強調。ライバルのチェックはこれからの作業だが、Vのイメージは既に完成している。「怖いのはガンランナー。前に行く馬がいるなら行かせてもいい。ビッグストライドだけど、加速が速いのがいい。アロゲートの欠点?見当たらないね」と自信の表情だ。
相棒はG1・3勝を含め6連勝中。上へ、さらに上へと、高いハードルを次々とクリアしてきた。「まだ7戦しかしていないし、良くなるところもいっぱいある。この馬が僕のキャリアをもうひとつ上げてくれるだろう」。人馬にとっては、この世界戦すら通過点なのかもしれない。