【大阪杯】キタサンブラック横綱相撲で初代王者に 武豊が舞台設定と馬の持ち味を融合

堂々と横綱相撲で押し切るキタサンブラック(左)=撮影・石湯恒介
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 「大阪杯・G1」(2日、阪神)

 G1昇格元年。出走馬のレベル、また各陣営の本気度が上がり、レース展開や勝ち時計など予測しづらい面は多かったが、終わってみれば昨年の年度代表馬キタサンブラックの独壇場。周囲の動きに流されることなく、横綱相撲で“初代王者”の称号を手にした。

 前後半5Fの通過が59秒6-59秒3のイーブンペース。マルターズアポジーの大逃げで一見、ハイペースに思えたが、数字的にはほぼ平均的な流れ。実際にレースを支配していたのは、離れた3番手につけていた名手・武豊だった。

 理想的な消耗戦に持ち込み、上がり3Fを34秒3でフィニッシュ。こうなると後続はお手上げ。舞台設定と馬の持ち味を見事に融合させた、名手の手腕が光った。

 2着ステファノスは勝ち馬を徹底マーク。ソツのない立ち回りが好走につながった。一方、4着マカヒキは終始外を回される苦しい展開。結果的に大外枠が響いたが、ダービー馬として言い訳はできない。6着サトノクラウンはもともと強さともろさの二面性がある馬だが、今回は12キロの馬体減が若干影響した印象もある。

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