【桜花賞】レーヌミノル粘りに粘って大金星!池添昨年の雪辱果たした

 ソウルスターリング(右端)より一歩先に抜け出すレーヌミノル(中央)
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 「桜花賞・G1」(9日、阪神)

 大金星だ。8番人気のレーヌミノルが直線早めに抜け出して後続を振り切り、戦前の低評価を覆して桜冠を手にした。テン乗りの池添はG1通算23勝目をマーク。管理する本田師はうれしいG1初勝利となった。2着は3番人気のリスグラシュー。単勝1・4倍の1番人気に推された2歳女王ソウルスターリングは、直線で伸びあぐねて3着に敗れた。

 粘りに粘った。ぬかるんだ馬場に人気馬が苦戦する中、レーヌミノルがマイペースの先行策から最後の直線で力強く先頭に立った。ゴール前で猛追してきたリスグラシューを半馬身差で振り切り、8番人気の伏兵が第77代桜花賞馬に輝いた。

 「先頭に立ってからゴールまでが長かったです。最後の直線を向いてからも待ってから追いだそうと我慢、我慢と思っていました。何とかしのいでくれ、と」。今回が初コンビとなった池添が満開の笑顔で振り返った。

 鞍上にとって、桜花賞は初G1(02年アローキャリー)を獲得した思い出のレース。ところが、近2年は連続2着。特にシンハライトに騎乗した昨年はわずか2センチの差に泣いただけに、心中期するものがあった。「やっぱり、昨年のことは一瞬、頭をよぎりましたね。きょうはチャンスを生かせて、仕事できたかなと思います。(レーヌは)G1馬になりましたし、これからももっと勝ってくれるでしょう」。大舞台に強い男が、相棒の力をフルに引き出して結果を呼び込んだ。

次走明言避ける

 本田師は開業11年目でのG1初制覇に涙を浮かべる。「おとなしくて扱いやすい馬だからね。調整もうまくいったし自信はあった。我慢して追いだせればと思っていました」。騎手時代の01年にテイエムオーシャンで制している指揮官は、これで史上4人目となる騎手、調教師双方での桜冠奪取に成功した。

 次走について、師が「オークス(5月21日・東京)に行くか、NHKマイルC(5月7日・東京)か分からない」と明言を避けた一方で、池添は「2400メートルとなるとどうでしょう。この距離でしっかりと結果を出したので」とマイル路線をプッシュする。4戦無敗の2歳女王が3着に沈むなど、空前のハイレベルと言われた3歳牝馬戦線は一気に混とんムードに。いずれの道を進むにしても、桜の女王の真価を問われるのは間違いなさそうだ。

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