ネオリアリズム“もう一段”しまいの脚が欲しい QE2世Cに好メンバー集まる
「魁!海外馬券塾」(19日)
30日に香港で行われるクイーンエリザベス2世C・香港G1(シャティン競馬場、芝2000メートル)には、香港馬5頭と日本のネオリアリズムを含む外国馬4頭の計9頭が出走を予定している。少頭数だが実力の均衡した好メンバーが集まった。今回は外国馬を紹介したい。
ドバイワールドC4着から臨むムブタヒージはダートの実績馬だが芝では未勝利で、芝での出走自体が2年半ぶり。知名度からある程度は人気しそうだが手を出しづらい。
豪州のザユナイテッドステイツは地元の芝2000メートル路線で手堅く入着を繰り返している。ウィンクス(17連勝中の豪州最強馬)には突き離されたものの4着に粘った前走の内容は決して悪くはない。自在の脚質もこの馬の強みだ。
フランス馬ディクトンは昨年の仏ダービーでアルマンゾル(昨年の欧州最優秀3歳牡馬)とザラック(ドバイターフの1番人気)に次ぐ3着に入った戦績が光る。マイルを中心に使われており、欧州より速いペースで流れる香港にも対応できそうなタイプだ。
ネオリアリズムは昨年の香港マイル9着以来2度目の香港遠征。スピードの持続力にたけた馬だが、香港のG1で好勝負を演じるにはもう一段のしまいの脚が欲しいところだ。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)