美浦トレセンに新たな風が吹く
27日に美浦トレーニングセンターで厩舎改築工事竣工(しゅんこう)式と新厩舎の内覧会が行われた。
第1期としてトレセン内の“北の杜”地区に建設された厩舎は調整用馬房、出張用馬房を含む14棟。これまでの厩舎配置を見直し、事務所棟、馬房棟、洗い場棟の3棟をコの字型にレイアウトし、その前には各調教師が独自の工夫をできるような広場を設けた。また、馬房の配置も変わった。これまでは横一列に並んでいたものが、通路を挟んで馬房が向かい合う対面式を採用した。
新厩舎の目玉となるのはウォーキングマシンの設置。トレセンとしては初の試みとなる。この日公開された木村厩舎では直径16メートルで同時に6頭の馬が調整可能。時速は2キロから10キロまで調節でき、左右どちらにも回転する仕様になっている。木村師は「競走馬にとっての環境改善はもちろんのこと、人にとってもいい厩舎ができたと思っています。美浦トレセンの変化を感じていただきたいです」と語った。美浦に新たな風が吹こうとしている。(デイリースポーツ・小林正明)