【天皇賞】シャケトラ伸び盛り 2強に待った!持久力に不安なし
「天皇賞(春)・G1」(30日、京都)
昨年の有馬記念1、2着馬の再戦に注目が集まる今年の春の盾は、27日に出走馬17頭と枠順が確定した。
2強が実績や能力的に抜けた存在なのは明白。レースでもライバル勢から意識され、相当なプレッシャーを受けるはずだ。スムーズさを欠き、本来の力を出し切れないことも。そこで、浮上するのがシャケトラだ。日経賞で重賞初Vを飾った伸び盛りの4歳馬には、大仕事の予感が漂う。
前走が圧巻だった。内を通った先行馬が上位に食い込む流れを、中団から大外一気で差し切った。決して恵まれての勝利ではない。「キャリアの浅い4歳馬で使うごとに力をつけていますね。こちらの思った以上にステップアップしてくれています」と辻野助手。最終リハの力強い動きを見ても、前走から一番伸びたのはこの馬だとすら思える。2強と対戦経験がなく、未知の魅力にも期待できる。
「以前はソエがひどく、不安を抱えながらの調整でしたが、脚元がしっかりとしたのが今の充実につながっています。きょうだいもそうですが、父方が出る血統かなと思いますね」。父マンハッタンカフェは02年天皇賞・春などを制した名ステイヤーで、持久力に不安はなさそう。2強ほどのマークを受けないシャケトラが、自分の持ち味をフルに出せれば…。その上昇度は、現役屈指の2頭をものみ込む可能性がある。