【ヴィクトリアマイル】アドマイヤリードが春の古馬女王に
「ヴィクトリアマイル・G1」(14日、東京)
メンバー中、最軽量の6番人気アドマイヤリードがグイッとひと伸び。初のG1タイトルをもぎ取った。
道中は好位の内々で末脚を温存。直線を向いてスマートレイアーが逃げたソルヴェイグと競り合うような格好で先頭をうかがったところへ、鞍上は422キロの小柄な馬体を強気にこの2頭の狭い間へ突っ込ませた。さらに左ステッキで鼓舞すると鋭く反応。こじ開けるように抜け出し先頭へ。1分33秒9のタイムで春の古馬女王の座を射止めた。待望のG1Vが重賞初制覇の快挙となった。
この日、JRA通算600勝を達成したクリストフ・ルメール騎手は「いっぱい自信がありました。いいポジションで運べたし、前走(2着)も同じような(力のいる)馬場で頑張っていたからね。瞬発力が強いけど、(使えるのが)とても短い。だから最後だけ指示した」とパートナーの頑張りをたたえるとともに、ズバリはまった計算通りの騎乗ぶりに喜びを全開させた。
中団から追い込んだ11番人気のデンコウアンジュが2着、さらに7番人気のジュールポレールが首差3着に突っ込んだ。1番人気のミッキークイーンは好位から伸びを欠いて7着に敗れた。3連単は91万円超と荒れた。