【安田記念】ブラックスピネルでリベンジ狙う!ダービー惜敗の音無師&松山
「安田記念・G1」(6月4日、東京)
日本ダービーに3頭出しでチャレンジした音無厩舎。結果は1番人気に支持されたアドミラブルの3着が最高で、夢はかなわず競馬の祭典を終えた。だが、このまま引き下がるつもりはない。安田記念には2頭をスタンバイ。特に注目したいのが、前々走の東京新聞杯を逃げ切った4歳馬ブラックスピネルだ。
前走のマイラーズCでは3番人気で4着に敗れたブラックスピネルだが、音無師は「位置取りがあまりにも後ろ過ぎた。2、3番手でもいいのに」と悔しそうに振り返った。2走前の東京新聞杯で鮮やかな逃走Vを決めただけに、大いに不満が残る内容だろう。
24日の1週前追い切りでは、同じく安田記念に出走する先輩アンビシャスの胸を借り、栗東坂路で一杯に追われて4F52秒0-13秒0をマーク。2カ月半ぶりの実戦を使われての上積みも伝わってきた。「(毛色が)黒鹿毛だから(気温が)暑いのは気になるけど、この馬は攻め馬で走るタイプだからね」と順調な仕上がりをアピールする。
「体重は前走(502キロ)ぐらいがちょうどいいと思っている。東京コースも勝っているから大丈夫」とうなずいた。昨年は8番人気だったロゴタイプが果敢に逃げ、断然人気モーリスの猛追を封じた。そのシーンはまだ記憶に新しいだろう。それだけに、同じ舞台の東京新聞杯を逃げ切った事実は何とも不気味に映る。
今回は松山との初タッグ。皐月賞をアルアインで制し、ここへきて腕に磨きがかかっている若手の有望株。2冠を狙った日本ダービーでは5着止まりだっただけに、トレーナー同様、その悔しさをこの一戦にぶつけてくることは間違いない。