【ベルモントS】エピカリス歴史的Vへ追い風 最大のライバルが出走回避
「ベルモントS・米G1」(10日、ベルモントパーク)
現地の予想オッズは2番人気-。エピカリス(牡3歳、美浦・萩原)が米クラシックの最終戦に、堂々主役の一頭として臨む。ライバルの2歳王者クラシックエンパイアが急きょ回避し、まれに見る混戦ムードに。主催者のニューヨーク競馬協会は、日本の実力馬に5倍のオッズをつけた。レースは12頭立て。歴史的Vへ向けて11番からスタートする。
歴史的勝利へ強烈な追い風が吹いた。日本の誇る3歳ダート最強馬エピカリスが挑む米クラシック最終戦。最大のライバルと目されていたクラシックエンパイアが直前でまさかの回避となった。
ケンタッキーダービー4着、プリークネスS2着と存在感を放っていた実力馬が離脱。主催者が発表した予想オッズでは、エピカリスが2番人気(5倍)の高評価を得た。前走のUAEダービーは激しい攻防の末に2着惜敗。海外で既に確かな実績を残しているだけに、現地での注目度は相当高い。
レースは12頭立て。外寄りの11番から発進する。萩原師が「外枠自体は問題になるとは思っていません。与えられた枠でこれから作戦を考えたいと思います」と泰然自若に答えれば、ルメールも「外枠になりましたが、スタートが速い馬なので問題ないですね」と自信のコメント。減点材料と考える必要はないだろう。
「まだ日本馬はアメリカのクラシックレースを勝ったことがないので頑張りたいですね」と指揮官。昨年はラニが3着に好走し、関係者に大きな希望を与えた。今年こそは重い扉をこじ開けたい。