【宝塚記念】サトノクラウン 戴冠リハ 距離延長を追い風に巻き返す
「宝塚記念・G1」(25日、阪神)
次週に迫った春のグランプリ。美浦では昨年6着のサトノクラウンが15日、Wの併せ馬で後れを取ったものの、「来週に向けて、いい調整ができた」と陣営は及第点の評価を与えた。
サトノクラウンは美浦Wで併せ馬を行い、サトノメサイア(5歳1000万下)に1馬身の後れを取った。最後は一杯に追われて、5F68秒9-38秒9-12秒6を計時したが、パートナーをかわすことはできなかった。
森助手も「いい頃に比べるとまだまだですかね」としたが、「時計は出ているし、負荷もかかっていますからね。来週に向けて、いい調整ができたと思っています」と及第点を与えた。1週前追い切りとしては上々の内容と判断したようだ。
前走の大阪杯は3番人気で6着。好位からスムーズな競馬をしたものの、最後は力尽きた格好に、「距離適性の差が出ましたね」と敗因を分析する。古馬になってからの重賞タイトルは、G1初制覇となった16年香港ヴァーズを含む全3勝が2200メートル戦以上。今回は走り慣れた距離となるだけに、「距離が延びるのはいいと思います」と舞台変わりを歓迎する。巻き返しへの材料はそろった。
昨年は6着に敗れたが、今年はG1馬として参戦する。ファン投票も昨年の28位から8位へと大きくランクアップした。この1年でひと回り大きくなった姿を、ファンの前で披露する。