【競輪】新田、高松宮記念杯連覇でG1・5勝目!会心のレース「作戦通り」
「高松宮記念杯競輪・G1」(18日、岸和田)
新田祐大(31)=福島・90期・SS=が最終2角8番手から豪快なまくりを決め大会連覇。通算5回目のG1(SSカップみのりを含む)制覇を果たし、賞金2890万円(副賞含む)とKEIRINグランプリ2017(12月30日・平塚)の出場権を獲得した。
仕掛けどころを逃さず、新田が抜群のパワーとスピードで大会連覇を達成した。決勝戦には「優勝を心に置きながら、1番は成田さんとワンツーを決めること」を意識して臨んだ。「理想通り。スタートが取れて、そこからの組み立て方も周りの動きも成田さんとの作戦通り」と会心のレースを振り返った。
4年前の再現をイメージしていた。同じ岸和田で行われた2013年の当大会は、先行して準V。勝った成田、3着の伏見と北日本勢で上位を独占した。「あの時のワンツースリーの思いが強かった。成田さんの優勝がうれしかったし、自分も力が付いてきた自信にもなった。タイトルを取りたい気持ちが強くなったし、この大会には特別な思いがある」と、こだわりのG1タイトル連覇を喜ぶ。
今年は自転車競技との両立で多忙を極める。本業の競輪を走る機会が減り、ここまでは思うような結果も残せていなかった。「自分の中では(グランプリ出場は)賞金争いになると思っていた」。苦戦を覚悟しながらも、今回の優勝で早々と出場権を獲得した。
「この優勝をきっかけに、今後のG1でも優勝を狙える仕上がりにしたい。1番はグランプリに向けて。昨年は自分のふがいなさで失格して迷惑を掛けた。また、応援してもらえる選手となってグランプリに戻りたい」
汚名返上をモチベーションに、ナショナルチームでのハード・トレーニングでパワーアップして、年末の平塚で大暴れをもくろむ。