【ボート】稲田浩二が今年V4 同期の山本章博は引退
「一般戦」(30日、児島)
12Rで優勝戦が行われ、好素性機を手にシリーズをリードした稲田浩二(32)=兵庫・94期・A1=が力強く逃げ切った。5コースからまくって出た今井貴士が1周2Mで2番手に浮上し、同期のワンツーで決着した。
前走宮島に続く今年V4を決めた稲田は「5番(今井)が見えたのでまくられないように回った。思いの外、いいターンができた。いい集中力でここまで持ってこられたので、(ボートレースクラシック・SGを)意識してあと2つ(Vを)取りたい」と3回目のSG出場を視野に入れた。
また、今シリーズでは優勝戦でワンツーを決めた稲田と今井と同期の山本章博(33)=岡山・94期・B2=が引退。優勝戦後のピットには「アキさん、お疲れさまでした」とメッセージカードをつけた大きな花束を持って山口達也が登場。山本の師匠である森秋光は「もうちょっと頑張らせてやりたかった」と言葉を詰まらせた。岡山支部の選手が多数駆け付け、引退する山本の水神祭を行った。
通算96勝でボート界を去ることになった山本は「迷惑ばかりかけました。最後も全然レースをできなくて」とラストランは2Rの6着。関係者一人一人と丁寧にあいさつをかわし、2004年5月児島でスタートさせた13年2カ月の選手生活に別れを告げた。