【北九州記念】武豊来年2月に定年の福島師に感謝V「勝たせてもらえて嬉しい」
「北九州記念・G3」(20日、小倉)
名手が絶妙な手綱さばきで重賞初Vに導いた。3番人気のダイアナヘイローは好発から道中は2番手。直線でアクティブミノルをかわして先頭に立つと、力強いフットワークを繰り出し、ナリタスターワンの追撃を3/4馬身差で封じ込んだ。
武豊が満面の笑みで振り返る。「早めに先頭に立ったけど、何とか押し切ってくれと思って乗っていました」。来年2月末で定年となるトレーナーのためにも、何としても結果を出したかった。武豊&福島師のコンビでは97年ダンディコマンド以来、20年ぶりの当レース勝利。福島師も「ダンディコマンドの時は確か、ユタカ君の重賞通算100勝目だったね。そんなユタカ君に、最後の夏を勝たせてもらえてうれしいよ」と感慨深げだ。
6月の阪神から一気の4連勝でのG3奪取。伸び盛りの4歳牝馬に期待は高まるばかりだ。「ひとまず放牧に出して、ひと休みさせます」と師。次走は未定だが、G1へ向けての可能性を広げたのは事実。上り馬がさらに勢いを増し、飛躍を遂げていく。