【キーンランドC】フミノムーン元気ハツラツ 操縦性課題も重馬場歓迎
「キーンランドC・G3」(27日、札幌)
フミノムーン、シュウジなど23日に追い切りを行わなかった4頭が最終追いを行った。6カ月ぶりの前走を快勝したフミノムーンは勝浦を背に、札幌ダートで軽快な動きを見せた。初の重賞制覇に向け、順調さをアピールした。
雨の影響で硬かったダートを嫌い追い切りを1日延ばしたフミノムーンが24日、札幌ダートで、はつらつとした動きを披露。前走のバーデンバーデンC快勝でグンと弾みがつき、初重賞勝ちを射程圏に捉えた。
角馬場で入念にウオーミングアップし、他馬が少ない時間帯を選び単走追い。行きだすとスムーズにペースを上げ直線は外ラチ沿いへ。5F67秒1-38秒5で、ラスト1Fは12秒6と加速した。
見た目、呼吸はぴったりだ。が、勝浦は「制御が難しい馬。助手さんが頑張ってコントロールしてくれているから、以前よりは乗りやすくなったかな。今回、落ち着きはあると思う」と言う。微妙なニュアンスだが、まだ操縦性の面で不安がないわけではない。
となれば、どれだけリズム良く走れるかが最大のポイントになる。一方で勝浦は、「重い馬場は得意。前走は前めで競馬して勝ったが、今回はメンバーが違う。馬場の回復が遅れて他が少しでも苦にすればプラスになる」と、週中のまとまった降雨を歓迎した。
21日に帯広競馬場で行われた、ばんえい競馬の第11回JRAジョッキーDAY2017。第1回から連続出場の勝浦は念願の初優勝を飾ったが、「あくまでエキシビション。こっちですよ、勝負は。負けたくない。とりわけお世話になっている西浦先生に恩返ししたい」と、言葉に力を込めた。満月の時が近づいた。