【競輪】リオ銀ボイノワ、東京五輪見据え日本へ うなじのタトゥーは「勝利」
2017年短期登録選手制度で女子選手4人が来日した。注目を集めるのは、2016年のリオデジャネイロ五輪でチームスプリント銀メダルのアナスタシア・ボイノワ(24)=ロシア。20年の東京五輪を見据える世界のトップレーサーを中心に、ガールズケイリンに初挑戦する4人を紹介する。
日本のガールズケイリンで第一人者の小林優香が「本当に強い選手」と警戒するのが、アナスタシア・ボイノワだ。昨年のリオ五輪自転車競技では、チームスプリント銀メダル、ケイリン4位、スプリント8位と3種目で入賞。20年東京五輪でも、自転車競技トラック種目の有力なメダリスト候補の1人に挙げられる。
ガールズケイリンには短期登録選手制度で初参戦。3年後の東京五輪で金メダルを獲得するためにも、大事なステップとして今回の来日を決意した。
「全てのスポーツ選手にとって、オリンピックは夢の舞台であり目標でもある。リオはチームスプリントで銀メダルだった。2020年の東京では金メダルが欲しい。そのために、今回のガールズケイリン参戦を有意義なものにしたい」
ガールズケイリンのレースに向けて準備は万端だ。ロシアの自転車競技ナショナルチームの一員として、6月上旬から静岡県伊豆市にあるベロドロームで合宿を続けている。日本での練習環境や生活を楽しみながら、7日から始まるレースにしっかりと備えてきた。
「男子の競輪に参加しているデニス・ドミトリエフらと一緒にトレーニングをしている。日本人はみんな優しいし、親切です。食事も合っている。中でも、日本そばは大好き」
そして、うなじには日本語で「勝利」の2文字のタトゥーが彫られている。「日本語の『勝利』の意味は知っています。タトゥーは今回の来日が決まる前から彫っている。今回のガールズケイリンでいっぱい勝利できるように頑張りたい。応援、よろしくお願いします」。普段は髪でかくれているタトゥーは、単なる模様ではなく、五輪メダリストが貫く信念だった。