【フォワ賞】サトノダイヤモンド 仏でも輝く! 凱旋門賞Vへ落とせない
「フォワ賞・仏G2」(10日、シャンティイ)
凱旋門賞・仏G1に挑戦するサトノダイヤモンドが僚馬サトノノブレスとともに、本番と同じ舞台で行われる前哨戦で世界デビューを果たす。日本競馬の悲願を達成するためにも、ここは落とせない一戦。日本馬の同レース4勝目を挙げ、勢いをつけて『10・1』へ向かいたい。
世界デビューを翌日に控えた9日、サトノダイヤモンドはシャンティイのリオン坂路で最終調整を行った。厩舎の先輩サトノノブレスとともに1000メートルのハッキング後に、1000メートルのキャンターを消化。見守った池江師は「ここまで順調に来ています」と納得の表情でうなずいた。
「初めてのヨーロッパの馬場でどのくらいの適性を見せてくれるかと、待機馬房や装鞍所といった競馬場の施設にも慣れてもらえれば」とトレーナーは本番を見据えた試走であることを強調する。
それでも、さらなる強敵が待ち構える凱旋門賞に胸を張って向かうためには、勝利が求められる一戦だ。「きちんと結果も残して、日本のファンの皆さまの期待にも応えたいと思います」と力強くV宣言を放った。
最内1番ゲート(馬番は5)から発走するダイヤモンドの強敵はガネー賞・仏G1を制し、重賞3連勝中のクロスオブスターズと、昨年の覇者シルバーウェーヴの地元勢。とはいえ2頭は、主要ブックメーカーの凱旋門賞単勝オッズでは伏兵扱いとなっている。勝利はもちろん、その内容までも求められる海外初戦。完勝で第一関門を突破して、その存在を世界に知らしめる。