「２歳新馬」（１０日、阪神）

　器の大きさをまざまざと見せつけた。父ディープインパクト、母はＧ１・１１勝の名牝アゼリという世界的良血馬シルヴァンシャー（牡、栗東・池江）が、単勝１・３倍の圧倒的１番人気に応えて芝２０００メートルのデビュー戦を快勝。序盤は発馬で後手に回って最後方追走となったが、勝負どころでエンジンを吹かして３、４コーナーでは大外を進出。直線に向くと馬場の真ん中を力強く伸びて、鮮やかな差し切りを決めた。勝ちタイムは２分４秒１。勝利に導いたミルコ・デムーロ騎手は「まだまだやんちゃだけど、能力は高いですね。スタートで出負けしましたが、自分のリズムで運べました。長くいい脚を使ってくれましたね」と素質を高く評価した。

　なお、３／４馬身差の２着は２番人気のムーンレイカー、さらに首差の３着には６番人気のケイティクレバーが続いた。