【競輪】千葉競輪が存続を発表 250メートルバンク新設で事業継続
千葉市は13日、主催する千葉競輪の存続を発表した。国際規格の自転車競技トラック(1周250メートルの屋内木製バンク)を新設して事業を継続する。現在使用している1周500メートルのコンクリート製トラックでのレースは12月開催(15~17日)で終了する。同市は2015年1月に、17年度末までに競輪事業を廃止する方向性を示したが、その後は存続案と廃止案を両面で検討していた。
新バンクの工期は2年~2年半を予定。東京五輪終了後の2020年秋から新施設での開催スタートを目指す。従来の競輪場とは異なるため、関係者によると「6、7車立てのレースになると思う」と今後は関係団体と施行条件の調整を煮詰めていく。
千葉市の熊谷俊人市長は「自転車競技の聖地にしたい。既存のファンはもとより、新しい方々に受け入れられる形になれば、競輪全体に貢献できると思う。屋内型なので、スポーツイベントなどさまざまな形で事業が見込める」と説明した。
競輪とオートレースを統括する公益財団法人JKAは「競輪振興法人、実施法人である本財団としても千葉競輪存続の方針は朗報です。屋内250メートルトラックでの競輪開催実施に向けて、規則・規定等のルール整備を進めてまいります」と歓迎した。
日本競輪選手会千葉支部長の中村浩士は「大変うれしく思っています。競輪界としても新しいファンの拡大になると思う」と話した。