【セントライト記念】サトノクロニクル今度こそ!脚さばき軽快 パワーアップ実感
「セントライト記念・G2」(18日、中山)
もう強い調教は不要だった。サトノクロニクルの最終デモは14日、新コンビのM・デムーロを背に、栗東CWでマウントゴールド(4歳1600万下)と併せ馬。3馬身先行する僚馬を目標に運ぶと、直線も手綱は持ったまま。脚さばきは軽快で、最後まで余裕残しの手応えで1馬身半遅れてゴールイン。4F52秒7-38秒3-11秒9を計時した。
池江師は「セーブ気味にやりました。先週結構やって、かなり動いたし、輸送もあるので」とソフト調整の狙いを明かす。「順調に夏を過ごせたし、もともと薄い馬が体に幅が出てきました」とパワーアップを実感した。
1番人気だった前走のラジオNIKKEI賞は6着と、キャリア6戦目で初めて連対を外した。トップハンデの57キロと小回りに加え、「馬場も緩かった」と師は敗因を分析。「中山はそんなに悪いとは思わない。良馬場でやりたいですね」と、台風18号が接近しているだけに空模様を気にかけた。底力は世代屈指。3度目の重賞挑戦で、今度こそ真価を示す。