【サウジアラビアRC】ステルヴィオ 万全仕上げ 無傷3連勝で重賞奪取だ
「サウジアラビアRC・G3」(7日、東京)
無傷3連勝での重賞初Vを目指すステルヴィオが4日、美浦Wで軽快な走りを披露。パートナーときっちり馬体を併せて、上々の仕上がりを伝えた。環境の変化にも問題なく対応。いい形でレースへ向かえそうだ。
1日終了時点で15勝を挙げ、今年の新種牡馬リーディングを独走しているロードカナロア。その父に産駒のJRA初勝利を贈った代表格ステルヴィオが、無傷3連勝での重賞奪取に挑む。新馬戦での好タイムVに続き、2戦目のコスモス賞をノーステッキで快勝。さらなる高みを目指し、万全の仕上げが施された。
注目の最終追い切りは美浦Wでの併せ馬。道中はレッドエレノア(3歳500万下)の2馬身後ろで完璧に折り合い、直線で馬体を併せてからエンジンを点火させる。一時は手応え劣勢に映ったが、そこから盛り返して併入でのフィニッシュ。6F82秒6-38秒8-12秒8を計時した。
動きを見届けた木村師はひと言、「よく頑張っている」。いつもは厳しめのジャッジをすることも多いトレーナーだが、この短めの言葉が、前走後の調整過程に狂いがないことを物語っていた。「中間に厩舎が(新しい場所に)移動したり季節が変わったり…。環境が変わるなかでも、馬には落ち着きがある」と期待の2歳馬をほめた。
東京での初陣Vから重馬場で行われた2戦目。異なる状況下で結果を出したものの、「前走は返し馬からノメっていた。理想は良馬場」と指揮官が望むように、本来の持ち味は軽い馬場でこそ生きる。東京の開幕週で重賞初Vを決め、次なる大舞台までノンストップで突き進む。