【京都大賞典】サウンズオブアース 重賞初制覇へ 藤岡師「想定通り」
「京都大賞典・G2」(9日、京都)
重賞初制覇へ、上昇ムードだ。5日、サウンズオブアースの最終リハは栗東CWでエイシンパライソ(5歳1000万下)と併せ馬。6Fで1秒1先行する僚馬を、3角から勢い良く差を詰める。直線は内に入ると、軽く促した程度で鋭く末脚を伸ばす。最後まで手応えに余力を残したまま、6F80秒7-38秒7-12秒5で首差先着した。
藤岡師は「想定していた通り。時計が速いのは内を回っているからだろう。上がりもこれで十分」と納得の表情だ。前走時から調整法も変更。「目いっぱいにやれないわけじゃないが、調教後に硬さが残るから。目いっぱいではなく、併せ馬で負荷をかけるように変えたら、硬さも気にならなくなった」と効果を実感する。
前走の札幌記念は4着に敗れたが、悲観する様子はない。「久々の二千で、洋芝で休み明け。いろんな要素があった」と敗因を冷静に分析。「距離が延びるのも京都もいい。休み明け2戦目でジョッキーも2度目。いい競馬をしてほしい」と力が入る。
この日、僚馬で厩舎の屋台骨を支えてきたG1馬ビッグアーサーの引退を発表。「代わりにこの馬がそう(G1馬に)なっていってくれたらいいな」と期待を込めて送り出す。この後は、昨年2着に敗れたジャパンC(11月26日・東京)を目指す方針。重賞初タイトルを追い風に、再び国内外の強豪たちに挑戦する構えだ。