「京都大賞典・Ｇ２」（９日、京都）

　僚馬を突き放す圧巻のリハで、ミッキーロケットが万全の仕上げを誇示した。

　５日、和田が騎乗した栗東坂路での併せ馬。攻め駆けするサンライズノヴァ（３歳オープン）に２馬身半先着し、自己ベストに０秒１迫る４Ｆ５０秒９－３７秒６－１２秒８をマークした。「相変わらずモタれる面はあるけど、動ける態勢。仕上がりはいいね」と主戦は満足げ。音無師も「いいんじゃないかな。ノヴァがついてこれなかったからね」とうなずいた。

　昨年の神戸新聞杯では、ダービー２着で、そのあと菊花賞、有馬記念とＧ１を連勝するサトノダイヤモンドと首差のマッチレースを演じたほど。今季は日経新春杯で重賞勝ちはしたものの、大阪杯７着、宝塚記念６着とＧ１では歯がゆいレースが続く。

　トレーナーは「ゲートに不安はあるが、練習したし。出遅れたら腹をくくって後ろからでも。外回りなら」と重賞勝ちした舞台設定を歓迎。和田も「切れそうな雰囲気はある」と決め手に信頼を寄せる。飛躍を誓う秋を前に、２つ目の重賞タイトルを狙う。