【秋華賞展望】勢いに乗ってアエロリットが頂点をつかむか
「秋華賞・G1」(15日、京都)
クイーンSを鮮やかに逃げ切ったNHKマイルC覇者アエロリット。斤量52キロだったとはいえ、歴戦の古馬を完封して、世代レベルの高さを証明した。今回は初の10Fが鍵になりそうだが、京都の内回りが舞台だけに、先行策から押し切っても何ら不思議はない。
ローズSを圧巻の末脚で制したのはラビットランだ。春の実績馬が直線で伸びあぐねるなか、強烈な決め手で豪快に突き抜けた。芝に転向して2連勝。ともにメンバー最速の上がりでパフォーマンスを上げてきた。脚質的に内回りへのコース変わりは微妙だが、最重要トライアルの覇者だけに軽くは扱えない。
紫苑Sを制したディアドラも軽視できない存在だ。その前走は、ゴール前で3頭が横一線の接戦となったが、地力の違いで鼻差かわしてV。8月の1000万下を古馬相手に快勝して、ひと夏を越して着実に成長した。涙をのんだ春(桜花賞6着、オークス4着)の雪辱へ、自信を携えてラスト1冠に臨む。
ローズSは鼻差で3着を確保し、権利獲りに成功したリスグラシュー。勝ち切れないながらも、阪神JF、桜花賞で2着。オークスでも5着と常に上位争いしてきた力の持ち主だ。最後の1冠で悲願のG1制覇を成し遂げたいところ。
ファンディーナは1番人気のローズSで6着。休み明けで22キロ増は、成長分を加味してもやや太かった印象だ。叩き2走目で反撃のシーンを描く。桜花賞馬レーヌミノルは距離克服が課題も、底力は無視できない。