【天皇賞】サトノアラジン6歳充実期 我慢覚えた!距離の壁乗り越える
「天皇賞(秋)・G1」(29日、東京)
キタサンブラックを筆頭に海外G1を含め、G1馬8頭が出走する中距離での頂上決戦。安田記念でG1初勝利を飾り春のマイル王に輝いたサトノアラジンが、2つ目のG1制覇に向け、準備に抜かりはない。
虎視たんたんと、G1・2勝目を狙う。今秋初戦となった前走の毎日王冠で2着のサトノアラジン。今年は2走前の安田記念を制して、G1チャンプの仲間入りを果たした。充実期に入った6歳馬が、秋の府中で盾獲りに挑む。
毎日王冠では、中団で進め、メンバー最速タイとなる上がり3F32秒6をマーク。斤量57キロのリアルスティールには首差及ばなかったが、58キロを背負ってタイム差なしの2着は、十分に胸を張れる内容だ。「久々の千八で、序盤は(ハミを)かむところがあったけど、許容範囲でした」と池江師。「うまく外枠を利用したけど、最後は勝った馬が強かったですね。斤量差もありました」。敗戦にも、悲観の様子はない。
休み明けの前走から中2週で迎える今回、「使った上積みもありそう」と指揮官。距離は2年前の香港C以来となる、2000メートル。「1F延びるのが、課題の一つでしょうね」とポイントを挙げつつ「(前走でハミを)かんでいたところを我慢させたことで、今回につながると思う」と対応力に期待を寄せた。
これまで何度もG1の壁にはね返されてきたが、7度目の挑戦となった今年の安田記念で、念願のG1制覇。飛躍の1年を迎えるべく、距離延長の壁を乗り越え、アラジンが、古馬最高峰の勲章をつかみに行く。