【ファンタジーS】アーデルワイゼ切れ味抜群 父エイシンフラッシュ譲りの瞬発力
「ファンタジーS・G3」(3日、京都)
3日金曜日の重賞に出走する面々が、ひと足早く最終リハを行った。注目は祖母にビワハイジ、伯母にG1・6勝馬ブエナビスタなどがいる良血アーデルワイゼ。栗東坂路で俊敏な走りを披露し、仕上がりの良さをアピールした。父エイシンフラッシュ譲りの決め脚で重賞初タイトル奪取なるか。
父譲りの鋭い切れ味を発揮した。アーデルワイゼは10月31日、栗東坂路を単走して4F52秒4-38秒7-12秒5をマーク。しまい重点という指示通りの動きに、池添学師は満足そうに笑みを浮かべた。
「肩ムチを入れただけだったが、最後の1Fの加速が良かった。姉とはタイプが違う。いい瞬発力がある」と師はうなずく。忘れな草賞勝ちがある半姉のロッテンマイヤーは、クロフネ産駒でパワー型。一方、妹はダービーを上がり3F32秒7で制した父エイシンフラッシュのDNAを受け継いでいる。前走のもみじSは牡馬相手ながら2着と好走。「勝った馬(ダノンスマッシュ)が強かったですが、道悪でしたし、次につながる競馬をしてくれました」とトレーナーの期待は大きい。
鞍上の荻野極も「前走はやや重で、しまいはあれだけ伸びている。良馬場の方がいいですし、重賞を勝ちたいです」と自身の初タイトル奪取にも虎視たんたん。このところ週末は雨続きだったが、今週は良馬場でやれそうな予報。秋晴れの淀で、鮮やかな差し切りVを決めてみせる。