【AR共和国杯】スワーヴリチャード 上々の切れ味 古馬に春からの進化見せつける
「アルゼンチン共和国杯・G2」(5日、東京)
3歳馬が文句なしの仕上がりをアピールした。ダービー2着のスワーヴリチャードは1日、栗東CWで最終リハ。大きく先行させた2歳馬2頭を上々の切れ味でとらえ、万全の出撃態勢を整えた。
栗東CW。6Fで4秒4と大きく先行させた僚馬2頭(ともに2歳馬)を目標に、スワーヴリチャードが勢い良くスタート。いくらなんでも後ろ過ぎると思われたが、その差はみるみる縮まった。直線入り口では外から馬体を合わせ、直線で一気に突き抜けた。6F80秒8-37秒2-12秒0のタイムで、中ラセット(2歳未勝利)に0秒1先着した。
終始馬なりながら、さすがにダービー2着馬だ。ラストは上々の切れ味だった。手綱を取ったM・デムーロも「休み明けにしては落ち着いていた。折り合いも問題なかった」と笑顔。庄野師は「思ったよりも離れてしまったけど、よく動いたなあ~。ジョッキーに乗ってもらったのは4回目。いつも違ったハミを使ったが、きょうのが一番良かったね」と満足そうだった。
ここまで6戦2勝、2着3回の安定株。唯一連対を外したのが皐月賞(6着)だけ。前走のダービーではレイデオロに0秒1差まで詰め寄った。今回が初の古馬相手となるが、実績では全く引けを取らない。体調を見極めながら菊花賞をパス。使いだしは遅くなったが、出走態勢はきっちりと整ったようだ。
「春よりも背腰に力がついている。追われてから頭が上がらなくなったし、ムキになるところもなくなった。広いコース、左回りもいい」と指揮官は力を込める。鞍上との話し合いで、レースでは返し馬までメンコを着用する。ここはスカッと勝って、この後のG1戦線へと向かいたい。