【阪神JF】ロックディスタウン迫力満点 父・オルフェ彷彿とさせる末脚
「阪神JF・G1」(10日、阪神)
日差しに輝く栗毛の馬体は、父からの強い遺伝を受け継ぐ証明。無傷の2連勝で札幌2歳Sを制したロックディスタウンが堂々主役として、いざ仁川の舞台に出陣する。
新馬戦を上がり3F32秒5と極上の切れ味で制し、返す刀で持久力が必要な札幌の重賞を制覇。馬場を問わないその末脚は、競馬ファンを魅了した11年3冠馬の父オルフェーヴルをほうふつとさせる。初年度産駒からいきなり輩出された大物に、「フットワークの良さに加えて、パワーがある」と佐竹助手も信頼を寄せる。
1週前追い切りは美浦Wで5F68秒1-37秒7-12秒4をマークし、豪快なアクションを披露。3カ月ぶりでも太め感はなく、活気みなぎる好気配だ。「予定より1秒遅いけど、動きは良かったですね。この血統はカリカリするようなところがあるから、注意しながらやっていきたい」と気を引き締めながらも、現状の仕上がりに合格点を与えた。
紛れのない阪神芝マイル戦。「跳びが大きいからワンターンの方が力を出せそう。ここでいい競馬をしてくれれば、今後につながる」と見据える先は来年の牝馬クラシック。桜花賞と同じコースで、まずは2歳女王の座を射止めたい。