【阪神JF】ロックディスタウン半馬身遅れも心配無用!父オルフェの名声高める

 「阪神JF・G1」(10日、阪神)

 父はG1・6勝馬オルフェーヴル。その強烈な遺伝子を継ぐ札幌2歳Sの覇者ロックディスタウンが6日、美浦Wで力強い動きを見せつけた。同じオルフェ産駒で、アルテミスSを制したラッキーライラックも栗東坂路で文句なしの脚さばきを披露。マウレア、リリーノーブルも好気配を漂わせている。

 きれいな栗毛の馬体がリズミカルに弾む。札幌2歳Sの覇者ロックディスタウンが力強いフォームで美浦Wを駆け抜けた。

 3馬身先行するゴールドスミス(3歳1000万下)を見ながら4角では進路を内へ。直線の反応は若干鈍く映ったが、最後まで緩めず追われて4F52秒7-38秒4-13秒4をマーク。僚馬に半馬身遅れのフィニッシュにも「先週びっしりとやっている(美浦W5F68秒1-37秒7-12秒4)。(遅れは)特に気にしていないし、問題ない」と佐竹助手はうなずいた。

 新潟の新馬戦-札幌重賞を無傷2連勝で突破。「環境やコース形態が変わるなかで、結果を出しているのだから力のある馬」と称賛する。阪神マイルの舞台には「跳びが大きいタイプなので外回りはいい。ルメール騎手も“広い競馬場の方が合っている”と言っていた」とプラス材料に捉えている。

 父は11年のクラシック三冠を含むG1・6勝の戦歴を残してスタッドインしたオルフェーヴル。初年度産駒から無敗の重賞ウイナーを送り出すあたり、さすが“怪物”の遺伝子と言うべきだろう。06年ウオッカ(父タニノギムレット)以来、11年ぶりの新種牡馬による阪神JF制覇へ-。父の名声を高めるためにも、ロックにかかる期待は大きい。

 直近3年は関東馬がV。「それに続きたい気持ちはある。まずは無事に。それから先につなげていきたい」と仕上げ人は気を引き締めた。視線の向く先は来春のクラシック。大きな希望を胸に、いざ仁川に乗り込む。

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