【香港C】ステファノス“四度目の正直”なるか 香港で悲願達成だ
「香港C・香港G1」(10日、シャティン)
悲願のG1制覇へ。6歳秋を迎えたステファノスが、走り慣れたシャティンの地で戴冠を目指す。日本と香港でG1は2着3回、3着2回。その実力は誰もが認めるところだが、まだ頂上には達していない。年齢的にも今回がラストチャンス。鞍上に今年のロンジンワールドベストジョッキーに輝いた名手・ボウマンを迎え、香港でビッグタイトルを手にする。
“We want to win in Hongkong”。各国メディアが集った記者会見で、藤原英師が今回にかける思いを強く世界に放った。
過去3回、香港に遠征したステファノスにとっては、“四度目の正直”なるかだ。15年クイーンエリザベス2世Cで2着、16年香港Cでは3着と善戦しているだけに、6歳秋を迎えた今年はVだけを渇望している。
肝心の出来も申し分なし。指揮官は「すごく状態はいい。もう何度も香港に来ていて、スタッフも慣れていますから」と言い切る。最終リハでは、ボウマンVSモレイラという豪華な併せ馬が実現。モレイラ騎乗の後輩トーセンバジルを先導し、リラックスした状態で余力十分にストライドを伸ばした。
実力はありながらも、これまで重賞は14年富士Sの1勝のみ。Vへのスパイスはやはり、名手の手腕だろう。「トップジョッキーなので任せたい。すごく期待している」。人事を尽くし、天命を待つ。