「朝日杯ＦＳ・Ｇ１」（１７日、阪神）

　ステルヴィオは１３日、美浦Ｗで３頭併せを行った。道中は先頭のモルジアナ（５歳１６００万下）から、バールドバイ（２歳未勝利）と、２馬身間隔で最後方を追走。直線では最内からスムーズに加速して、最後は併入でフィニッシュ。４Ｆ５３秒８－３９秒８－１３秒１のタイムに、木村師は「追い切りは予定通り。元々がいいフットワークをする馬でいつも通りの動き」と納得した表情を見せた。

　これまで兄や姉は、気性面に課題を残して大成できなかったが「デビューした時から利口で素直。それが変わらずに来ていて、いいところを維持できている」。今回は初の関西遠征となるが、「（２戦目に）函館から札幌に移動して勝った実績があるし、オーナーさんにはいつもの環境で調教する方向を選択させてもらった」と思うような調整ができたことには満足している。

　初年度から大活躍のロードカナロア産駒の有力馬。「普通はあれだけの数を勝てないし、（時代を）引っ張っていく種馬になると思う」。先週の阪神ＪＦに続き、今週も新種牡馬産駒が阪神で旋風を起こす。