ケイティクレバーで朝日杯FS参戦 小林徹、恩師へ感謝のV狙う
「朝日杯FS・G1」(17日、阪神)
小林徹弥騎手(43)=栗東・フリー=は、93年に目野厩舎所属でデビュー。96年にフリーとなったが、JRA通算381勝のうち、師匠と積み重ねた勝ち鞍は149勝を数える。来年2月末で定年を迎える師に向け、恩返しのVを狙う。
朝日杯FSには、目野厩舎のケイティクレバーと挑む。追い切り、その翌日とその背にまたがり感触を確かめ、「中2週で状態はいい」と出来の良さを実感する。これまでに5戦を消化。未勝利勝ちが4馬身差なら、続く黄菊賞は12番人気に猛反発する2着。G3の前走も3着と踏ん張った。これまでは2000メートルでハナを奪い結果を残したが、今回は初のマイル戦。それでも「積極的に」と譲るつもりはない。
自身のG1騎乗は06年宝塚記念(チャクラ=10着)以来、目野厩舎の馬でのG1挑戦は01年エリザベス女王杯(マイニングレディ=15着)以来となる。「最後にいいチャンスをもらったので、いい結果を残したい」。師の引退、そして厩舎解散まで残り2カ月半ほど。その思いは熱い。(デイリースポーツ・井上達也)