【阪神C】イスラボニータ決める有終V! 伸びやか“イスラ走り”健在

 「阪神C・G2」(23日、阪神)

 いざ、有終Vへ-。14年皐月賞馬イスラボニータが引退レースを迎える。「2歳6月の新馬戦から6歳まで頑張ってくれたのは偉いよ。大きな故障もせずに走ってくれた。筋肉の柔らかさ、しなやかさが味方してここまで無事に来られたんだろうね」。栗田博師は共に歩んだ蹄跡を振り返る。

 前走のマイルCSは直線でスムーズさを欠く場面もあって5着。G1・2勝目を挙げることはできなかったが、すぐに気持ちを切り替えなければならない。1週前の14日には美浦Wで5F67秒8-38秒7-12秒7。かつての荒々しさはなくとも、大きく前肢を伸ばす独特のフットワークはいまだ健在だ。指揮官は「前走後はすぐに乗り出せたくらい元気一杯だよ。動きに関しても及第点を与えられる」と大きくうなずいた。

 2歳時から一線級として走り続けた。多くの苦難を乗り越え、たどり着いたラストランにかける思いは誰よりも強い。

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