【有馬記念】ミッキークイーン矢のような伸び 池江師「上積みある」

 「有馬記念・G1」(24日、中山)

 矢のように弾けた。ミッキークイーンは20日、浜中を背に栗東坂路で4F52秒5。最初の1F目から14秒2-14秒0-12秒4ときれいな後傾ラップを刻み、ラスト1Fを11秒9でフィニッシュ。僚馬スプマンテ(3歳500万下)に併入を決めて最終リハを終えた。

 今秋は古傷(左前脚靱帯炎)を考慮してか坂路中心のメニューで調整されてきたが、大一番を前に寸分の狂いもなく仕上がった。池江師は「動きは良かったですね。反応も良かった」と満足そう。続けて「小柄な牝馬でも叩き良化型。前走からの上積みはあるでしょう」と高評価を与えた。

 エリザベス女王杯は2年連続3着。指揮官は「昨年もそうでしたが、ゴール前の脚は一番良かった」と決して悲観していない。2年連続参戦となる暮れのグランプリに「昨年(5着)はしまいを生かす競馬でエンジンがかからず。伸びてきた頃にゴールでした。今年は2500メートルをきっちり乗るつもりで臨んでくれたら」とロスの少ない騎乗での前進をイメージした。勝てば14年ジェンティルドンナ以来5頭目の牝馬V。強豪牡馬を蹴散らし、2年2カ月ぶりのG1奪取といく。

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