【有馬記念】シュヴァルグラン G1連勝へ態勢万全 大江助手「イメージ通り」
「有馬記念・G1」(24日、中山)
態勢は万全だ。ジャパンCの覇者シュヴァルグランは22日朝、角馬場で体をほぐして栗東CWへ。半マイルから徐々にピッチを上げ、直線は気持ち良さそうに四肢を伸ばす。4F63秒7-46秒9-15秒4。活気は十分で、太陽光を浴びると、均整の取れた筋肉質な体がクッキリと浮かんだ。
騎乗した大江助手も「イメージ通りです。気負ってないし、適度に緊張感もある。相変わらず、メリハリが利いています」と好感触を伝える。「体の使い方に切れがある。今年は馬のスタミナ、操縦性を生かすため、スタートが重要ということでやってきた。今は自分から動ける位置でロスなく競馬ができるし、中山もいい」。5歳の暮れを迎え、まさに充実期と言っていい。
“運命”も勝利を後押しする。同じ酉(とり)年の05年グランプリ。父ハーツクライは、シュヴァルと同じ5枠10番から大本命馬で、武豊が騎乗するディープインパクトの無敗記録をストップしてみせた。目指すのは父子制覇の偉業。大江助手は「また、大きな仕事をやってくれるといいですね」と声を弾ませた。
「前回でG1馬の仲間入りを果たしてくれた。ここでもいい競馬をして目標にされる存在になってほしいですね」。G1連勝を決め、18年の日本競馬界をけん引していく。