津村明秀、自身最多勝支えた“自覚”
今年の中央開催も残すところあと1日。大舞台で躍動した外国人騎手の陰に隠れているが、美浦の30代が発奮した1年でもある。津村明秀騎手(31)=美浦・フリー=もその1人だろう。
今年はルメール、M・デムーロで約370勝。これだけの勝ち星を奪われるなかで、キャリアハイのJRA51勝(26日現在)をマークしたのだから立派だ。重賞も2勝。「目標の50勝に到達したのは良かったですね。でも満足するところはないですよ」と飽くなき向上心をのぞかせる姿が頼もしい。
現在は2児のパパ。「独身の時より勝ちたい気持ちは強い気がする」と一家の大黒柱としての自覚が、結果にもつながっているという。ホープフルSはマイハートビート(牡2歳、栗東・高橋忠)とのコンビで参戦。「先週の追い切りに騎乗しました。トモの甘いところはあるけど、切れそうですね」。最後に大きな勲章を得て17年を締めくくるか、注目だ。(デイリースポーツ・豊島俊介)