【京都金杯】レッドアンシェル初夢運ぶ イキのいい明け4歳馬が混戦断つ
「京都金杯・G3」(1月6日、京都)
2018年は東西の金杯で幕を開ける。混戦が予想される京都だが、明け4歳で、今秋メキメキと力をつけてきたレッドアンシェルが注目だ。
確たる主役が不在。ハンデが混戦に拍車をかけるが、明け4歳勢が多数参戦し、フレッシュなメンバー構成となった。なかでも、庄野厩舎期待のレッドアンシェルは、昨秋からメキメキと地力を強化。エアスピネルやイスラボニータ、ペルシアンナイトといった強豪が集まった秋初戦・富士Sで4着に善戦すると、続くリゲルSでは好位から鮮やかに抜け出して快勝。16年もみじS以来となる美酒に酔った。明け4歳勢のなかではもっともイキがいい。
庄野師がリゲルSを振り返る。「体は増えると思っていた(前回から12キロ増)し、あれぐらいでちょうどいいと思う。レース内容が良かった。センスがいいですよね」。以前はしまい勝負の印象があったが、ひと夏越してスキルアップ。先行力が加わり、展開に左右されなくなった。
飛躍を誓う18年。まずは重賞初Vで弾みをつけたい。「(昨秋の)2回ともきっちり走っているのでそれなりの疲れは出たけど、今は元気いっぱい。体調は変わらずいいですよ。あとは当日の落ち着きが鍵。結構イレ込むタイプなので。今年はマイル路線での活躍を期待している馬。いい競馬をしてほしいね」。仏語で“空”を意味するアンシェルが、飛翔のときを迎えた。