【京都金杯】年男の岩崎 マサハヤドリームで重賞初制覇狙う
「京都金杯・G3」(6日、京都)
“一年の計は金杯にあり”。戌(いぬ)年生まれの岩崎翼騎手(23)=栗東・フリー=が、マサハヤドリームと臨む京都金杯で重賞初制覇を狙う。昨年、区切りのJRA通算100勝を達成した若手のホープが、年明け早々から大仕事をやってのけるか。
静かに闘志を燃やしている。昨年、自己最多の28勝(JRAのみ)を挙げた岩崎が“三つの誓い”を立て、さらなる進化をもくろむ。「去年は30勝したかったけど、できませんでした。今年は30勝以上したいです。重賞に騎乗するチャンスももらっているし、重賞を勝ちたい。あとはケガをしないようにしたいですね」と目を輝かせた。
年男として迎えた新年早々、目標達成の好機が巡ってきた。マサハヤドリームは初コンビだが、昨年末から毎日調教に騎乗。実戦で持ち味を引き出すべく、取り組んでいる。「いい馬です。うるさいところがあるので、調教でコンタクトを取れるようにしています」。火曜朝も栗東坂路でまたがり、内ラチ沿いを軽快に駆け上がった。人馬のリズムは日に日に良くなっている。
2017年は、自分なりに手応えをつかんだ一年だった。年末のヤングジョッキーズシリーズでは、トップと1ポイント差の51ポイントで2位。「最年長でしたし、落ち着いて乗れました。いい刺激になりましたね」と今後につなげていくつもりだ。12月3日にはJRA通算100勝を達成し、それを機に河内厩舎所属からフリーに。覚悟を持って臨む2018年だ。
「先生に“100勝したらフリーになれ”と言われていました。ここからが勝負。減量もないし、今まで以上に頑張らないと」と、表情を引き締めた23歳。重賞初タイトルをつかみ、大きく羽ばたいてみせる。