サブちゃん感謝のサプライズ唱 “まつり、なし”のアナウンスも…
昨年の有馬記念で有終Vを飾り、歴代最多タイとなるG1・7勝を挙げたキタサンブラック(牡6歳、栗東・清水久)の引退式が7日、京都競馬最終レース終了後に行われた。セレモニーでは、雄大なフォームで芝コースを流し、元気な姿をアピール。多くのファンに見守られながら、ターフに別れを告げた。今後は種牡馬としての新たな戦いが始まる。
感謝の気持ちを“サプライズ”で歌に乗せた。引退式を前に、司会者からは“まつり、なし”のアナウンス。ただ、歌手・北島三郎オーナー(81)は、最後の最後に諦めかけたファンの“リクエスト”に応えて恩返しした。
♪ま~つりだ!
♪まつりだ!
♪キタサンまつり~
淀におなじみとなったフレーズが響き、自然と手拍子が起こる。
♪俺もドンとまた頑張るぞ!
♪これが競馬のまつりだよ~
♪みなさん、本当にありが~とう!!
アカペラで歌い上げると、ファンからは大歓声。オーナーは「全然(歌う気は)なかったけど、みなさん、この寒い中集まってくれたし、生で声を出さないと許せない気持ちだった」と万感の胸の内を明かした。
自身もキタサンブラックの活躍に励まされてきた一人だ。「体調は戻ってきたので少しずつやっていきたい」と今後は徐々に本格的な歌手活動を再開させていく構え。「もう少し馬をやりたい」と“馬主続投”も誓った。
引退後は種牡馬となる愛馬。「あれだけの体形だし、立派な子どもができると思う。その子の走る姿を見るまで倒れちゃいかんな」と新たに勇気をもらったサブちゃん。今後も歌手&馬主道は続いていく。