さらばキタサンブラック…京都競馬場で引退式 武豊、親子2代でのG1制覇誓う
昨年の有馬記念で有終Vを飾り、歴代最多タイとなるG1・7勝を挙げたキタサンブラック(牡6歳、栗東・清水久)の引退式が7日、京都競馬最終レース終了後に行われた。セレモニーでは、雄大なフォームで芝コースを流し、元気な姿をアピール。多くのファンに見守られながら、ターフに別れを告げた。今後は種牡馬としての新たな戦いが始まる。
最終レース終了後も熱気は冷めない。キタサンブラックの最後の雄姿を目に焼き付けようと、スタンドには約1万8000人のファンが居残った。この日の京都競馬場の入場人員は、前年比188・1%となる3万1553人。大歓声を浴びながら、漆黒の馬体が堂々と姿を現した。
幾多の名勝負を演じた白帽に、ゼッケンナンバーは積み重ねたG1勝利数の「7」。主戦を務めた武豊が、4角から直線へと誘導する。15年菊花賞でG1初制覇を果たし、16&17年の天皇賞・春を連覇。16年京都大賞典を含め4戦4勝と無類の強さを誇った淀のターフ。その思い出をなぞるように、キャンターで軽快に駆け抜けた。
手綱を握った武豊は「改めて素晴らしい乗り味の馬だと思いました。このような馬に巡り合えて幸せ。歌のプレッシャーからは解放された(笑)」とファンを沸かせば、見守った清水久師は「無事に競走生活を終えることができてホッとしています。一生忘れられない馬。本当にご苦労さまと言いたい」と感謝の言葉を口にした。
今後は、8日早朝に栗東トレセンを出発。宮城県の山元トレセンを経由し、北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬となる。主戦は「あの大きさですごく軽い。スピードもパワーもある。日本の競馬にマッチするでしょうね。楽しみです」と期待を膨らませ、最後はファンへ向けて「キタサンブラックの子でまたG1を勝ちます。約束します!」と親子2代でのG1制覇を誓った。
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