【競輪】稲川翔が南関作戦を撃破して2回目の記念V
「蒲生氏郷杯王座競輪・G3」(28日、松阪)
開催最終日の12Rで決勝戦が争われ、稲川翔(32)=大阪・91期・S1=が南関ラインの2段駆けを粉砕して優勝した。記念初優勝だった2016年4月の川崎では歓喜の涙を流したが。2回目の今回は「やることをやろうと思って走っていた。村上さんと連係して勝てたのがうれしい」と安堵(あんど)の表情で優勝を喜んだ。
レースは早坂秀悟(宮城)-小倉竜二(徳島)、高橋和也(愛知)-坂口晃輔(三重)、村上義弘(京都)-稲川、山中秀将-根田空史(いずれも千葉)-岡村潤(静岡)の並び周回。南関勢が打鐘前の2角で一気にスパートし、近畿勢は南関勢の後位を追走。根田が最終2角で番手まくりを敢行して南関作戦が成功したかと思えたが、「村上さんは必ず仕掛けてくれる。自分もしっかり判断して、最後は無我夢中で走った」と稲川が直線で鋭く伸びて1着となった。
今年は初戦の地元・岸和田F1の決勝で落車。「万全ではない中、少しでもひるんだら優勝はできないと思った。岸和田は不完全燃焼だったけど、思い切ったレースができたと思う」と気持ちのこもった走りで松阪記念の優勝を勝ち取った。
来月には今年最初のG1・全日本選抜(2月9~12日・四日市)が控える。「持ち場で頑張れば、優勝のチャンスはあると分かった。この気持ちを忘れないようにしたい」と既に2回目のG1優勝に照準を定めた。