ファストライフ&青木師 良血エリートには負けられない
エリートには負けられない。土曜東京9R・春菜賞に出走するファストライフ(牝3歳、美浦・青木)は、JRA登録馬が現在2頭しかいないスーパーホーネット産駒。青木師は「こういう血統で良血馬を負かしたいし、負かせたら気持ちいいですよね」と意気込む。
デビュー5戦目、11月の東京で待望の勝ち上がり。メンバー2位となる上がり3F34秒5の決め手を発揮しての快走に、トレーナーは「馬自身も良くなっていて、レース前から手応えがありました。あの切れ味を出せれば昇級しても好勝負できる」と力こぶだ。中間は北海道・浦河町のシュウジデイファームに放牧へ。このレースを目標に英気を養ってきた。
初V後は、父ホーネットを管理していた矢作師から連絡があったという。青木師が開業前に技術調教師として研修した“師匠”からの祝福だった。「いつもお世話になっている矢作先生には、ファストを走らせることが恩返しになる」-。並みいる良血馬たちを蹴散らし、重賞戦線のダークホースに名乗りを上げる。(デイリースポーツ・刀根善郎)