【フェブラリーS展望】ゴールドドリームが連覇に向けていざ出陣
「フェブラリーS・G1」(18日、東京)
JRA・G1の開幕を飾るダート王決定戦。頂上決戦らしく、直近10年の勝ち馬全頭に重賞勝ちの実績があり、うち8頭が前走3着以内からの臨戦過程。馬券圏外からの巻き返し例は少なく、ハイレベルな争いとなっている。なお、最多ステップは2勝、2着3回、3着2回の川崎記念組。次いで2勝、2着2回、3着2回の根岸S組が続く。
昨年はフェブラリーS、チャンピオンズCを勝ち、史上3頭目の同一年JRAダートG1制覇を成し遂げたゴールドドリームが主役だ。最優秀ダートホースにも選出され、砂王の座を不動のものにした。ぶっつけでの参戦は、昨年1着時と同じローテ。休み明けでも中心は揺るがない。今年は絶対王者として、ダート界をけん引していく。
東海Sで逃げ切り勝ちを決めたテイエムジンソク。好スタートからハナを奪い、直線では追いすがる2着馬を振り切って勝利をものにした。昨年のチャンピオンズCでは勝利目前だったところを、ゴール寸前で勝ち馬にかわされて2着。リベンジを果たして今度こそG1奪取へ。
ノンコノユメは前哨戦の根岸SをレコードV。15年チャンピオンズC、16年フェブラリーS2着馬が、2年3カ月ぶりという久々の勝利で復活を遂げた。気性面を考慮して4歳夏に去勢。その後は4、6、4、7、4、9着と勝ちあぐねていたが、初の7Fの速い流れが刺激になったのか、末脚がよみがえった。本番でも直線一気の再現を狙う。
川崎記念を鮮やかに逃げ切って、昨年の帝王賞以来、G1・2勝目を挙げたケイティブレイブも軽視できない。すんなりハナに立つと、マイペースで運んで後続の追撃を寄せつけなかった。管理する目野師は今月で定年を迎えるだけにラストG1となる。有終の美を飾ることができるか。
川崎記念は末脚不発で5着に終わったサウンドトゥルー、根岸S2着のサンライズノヴァにも要注目。