【競輪】千葉競輪リニューアル事業公表 ドーム型で多目的利用
千葉市は16日、2020年度以降の開催を目指している千葉競輪場リニューアル事業について公表した。
多目的スポーツ施設(仮称・千葉公園ドーム)として再整備される。ドーム屋根が付いた地上3階、地下1階建てで、屋内に自転車競技の国際規格に準拠した1周250メートルの木製トラックを設置。観客席数は常設約3000席で、レストラン、カフェ、ショップなどもある。運営は13年度から委託している「日本写真判定」(東京都)が担い、70億円を見込む整備費用を同社が全額負担する。
競輪事業の運営だけでなく、自転車競技の国際、国内大会の開催、サイクルスポーツの運営、走路開放イベントの開催、自転車スポーツ以外でも他のスポーツ、小型無人機ドローンのレース、コンピューターゲームの技を競う「eスポーツ」の大会や、音楽ライブ等興行、各種展示会等で利用される。
市は一時、競輪事業廃止の考えを示していたが、方針を変更。熊谷俊人市長は記者会見で「大きく3つの要素がある。1つは千葉競輪をリニューアルすることによって、これからも一般会計に繰り入れ、一般市民の福祉に貢献できるような場所にする。2つ目は千葉駅周辺の活性化をしていく中で千葉公園再整備は重要な起爆剤。3つ目は競輪と自転車競技のつながり。千葉だけでなく、日本全体の自転車スポーツの人気を高めたい」と意義を語った。