【ボート】野添貴裕が19年ぶりのG1優勝 2コース差しで近畿地区選を制覇
「第61回近畿地区選手権競走・G1」(19日、びわこ)
開催最終日の12Rで優勝戦が争われ、ハイパワーのエンジンを武器に、野添貴裕(45)=大阪・69期・A1=が2コース差しを決めて、初の近畿チャンプに輝いた。通算で41回目、G1では1999年まるがめモーターボート大賞以来2回目の優勝となった。2着は石野貴之、3着には木下翔太が入り、大阪勢が上位独占した。
19年ぶりのG1優勝に、野添は「もう忘れました」とおどけてみせた。これまでを振り返ると、「大阪の同期2人(田中信一郎、太田和美)に恵まれて、ここまで頑張って来られた」とSG覇者の2人の存在と刺激に感謝した。
レースは進入で山本が意表を突いて3カドを選択し、12・3456の2対4。対戦相手の陽動作戦にも、野添は「3カドは想定内」と焦りはなかった。インの石野がコンマ04のトップSを決めたが、野添もコンマ09と踏み込んだ。「早く仕掛けた分、少し放ったが持ちました」とハイパワーの51号機を武器に圧倒。1Mは石野がうねりに乗ったところを差し、2Mを先取りして勝負を決着させた。
これでSG・ボートレースクラシック(3月16~21日、浜名湖)の出場権を獲得。2000年クラシック(浜名湖)以来、18年ぶりのSG出場だ。「素直にうれしい。気負うことなく、いつも通りに走って頑張ります」と久々の大舞台に胸を躍らせていた。