【中山記念】ペルシアンナイト「2階級制覇」へ 3カ月ぶりも上々の動き
「中山記念・G2」(25日、中山)
昨秋のマイル王ペルシアンナイトが見参。3カ月ぶりの実戦に向けて、活気十分の走りを見せつけた。今春の目標はマイルと中距離の“2階級制覇”。レース3連覇が懸かるM・デムーロを背に前哨戦を問題なくクリアし、仁川の大一番へとつなげたい。昨年度の最優秀4歳以上牝馬に輝いたヴィブロスは、しまい重視ながら一段とパワーアップした姿を披露。美浦ではアエロリットが好気配をアピールした。
頂点をつかんだ日からはや3カ月。待ちに待った始動戦に向け、ペルシアンナイトが21日、栗東CWで躍動した。序盤は3馬身前にトゥザクラウン(4歳1000万下)を見る形で折り合い良く運び、4角で内へ。パートナーが首差ほどリードを保ったまま押し切るかに見えたが、ゴール直前にグイッと伸びて併入に持ち込んだ。
タイムは6F84秒7-37秒9-12秒2。下馬したM・デムーロは「いい感じ」と満足そう。「今回は千八。でも、中山は走ったことがある(皐月賞2着)から問題ない。この馬の長所は“負けたくない気持ち”。いろんな競馬ができるので、あとはペース次第で」と期待を膨らませた。
昨秋はマイル路線に矛先を変え、マイルCSでG1初制覇。その後は香港マイルに挑むプランもあったが、間隔などを考慮して自重した。池江師は「前走は香港を使うことも考えて、お釣りを残していた分、レース後も元気が良かった。元気が良過ぎるとかえって調整は難しいものだが、牧場がうまくやってくれた」と、ここまでの過程を説明。「(同じく休み明けだった)富士S(5着)の時よりもいい」と万全の態勢を強調する。
マイル専門では終わらない。この次に控える大阪杯(4月1日・阪神)を見据え、中距離でもトップに立つメドをつけるのが狙いだ。「中距離でマイルの切れ味を発揮するのが課題。それができれば“2階級制覇”を目指せる」と指揮官。実り多き春となるか-。注目の一戦が刻一刻と近づいてきた。