【チューリップ賞展望】女王ラッキーライラックが登場! 挑むリリーノーブル、サラキア

 「チューリップ賞・G2」(3月3日、阪神)

 今年からG2に昇格した桜花賞へのトライアル。本番と同じコースを使用するとあって、好メンバーが顔をそろえ、ハイレベルな前哨戦になっている。ステップ別では阪神JF組が6勝、2着4回、3着5回と断然。特に、勝ち馬は7頭出走して〈3211〉で、凡走は13年9着ローブティサージュのみとなっている。

 その阪神JF覇者がラッキーライラック。上がり3F33秒3の決め手を発揮して、無敗のまま2歳女王に輝いた。1週前は栗東CWの併せ馬で年長馬相手に0秒4先着。一段とパワーアップした印象を受ける。前哨戦Vで土つかずのまま、クラシック1冠へ駒を進める構えだ。

 阪神JFはわずかに及ばず2着に敗れたリリーノーブル。好位から抜け出して直線でいったんは先頭に立ったが、最後は勝ち馬の決め手に屈する形に。それでも中1週でのG1挑戦というきついローテでこの結果なら負けて強し。前哨戦で早くも2歳女王との再戦となったが、展開ひとつでリベンジのシーンも。

 デイリー杯クイーンCは好位から伸び切れずに5着。賞金加算ができずに終わったマウレアにとっては、桜の切符獲得に向けて重要な一戦となる。2走前の阪神JFでは直線入り口で狭くなる不利がありながら上記2頭に続く3着。力があるのは確かだ。全姉は13年の桜花賞馬アユサンという良血馬。鞍上に武豊を迎えて、必勝態勢で挑む。

 池添学厩舎のサラキアは、池添謙一騎手がほれ込むディープインパクト産駒。単勝1・6倍の断然人気を集めたデビュー戦では、メンバー最速の上がり3Fをマークして完勝した。1戦1勝馬がG1の1、2着馬相手にどんな走りを見せるか、注目が集まる。

 スカーレットカラーは、阪神JF勝ち馬とは3走前のアルテミスSで0秒4差の5着。2着馬とは2走前の白菊賞で0秒2差の2着と差のない競馬を演じてきた。前走のフェアリーSでは2着に入り、一戦ごとの地力強化は明らか。

 紅梅Sは1番人気で4着に敗れたシグナライズだが、素質は高く、軽視はできない。近走は2桁着順が続くサヤカチャンは、4走前のアルテミスSではラッキーライラックと0秒1差の2着。まだ見限れない。

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