【ボート】支部長須藤、後輩活躍に静かなる闘志
「戸田プリムローズ・G1」(27日開幕、戸田)
ボートレース戸田の開設61周年記念「G1・戸田プリムローズ」は27日から3月4日までの6日間、豪華メンバーによって争われる。狭く、インが弱い水面で、どんな波乱が飛び出すかにも注目が集まる。また来年3月は戸田でSG・クラシックが開催。優勝すれば、そのクラシックの出場権が獲得できるだけに、地元勢は目の色を変えて臨むのは必至だ。
埼玉支部の支部長・須藤博倫(40)=埼玉・83期・A1=が静かに闘志を燃やしている。来年は戸田で開催されるSGクラシック。出場権を得るのに、一番の近道は戸田G1周年を制することだ。「記念を獲る。それは毎年変わらない」と冷静に構えている。
昨年は同支部の後輩・桐生順平がグランプリ制覇。弟子の中田竜太がG1を2勝して、グランプリに出場した。頼もしい後輩の活躍を目の当たりにすることで、須藤自身も刺激を受けた。「好奇心を持って追求する。オリジナリティーをつけないと。結果だけでなく、結果を出すための取り組み方を研究していかないとならない」。昨年10月に不惑を迎え、新たな気持ちを抱いている。
仕事に対する心構えを変えることは、既に効果として表れている。年頭の埼玉選手権はエース機を得ながら準優3着と敗退したが、以後の浜名湖、児島と連続で優勝、直前のまるがめでも優出を果たした。地元SGの権利獲り、そして悲願のグランプリ出場へ。支部長の面目を懸けて地元の大一番に臨む。