【チューリップ賞】ラッキーライラック女王に死角なし 馬なりで3馬身突き放す豪快リハ
「チューリップ賞・G2」(3日、阪神)
さあ、勝って本番へ。2歳女王ラッキーライラックが、いよいよ始動戦に臨む。28日の最終リハでは迫力を増したフットワークを披露し、パートナーを圧倒。仕上がりは万全だ。きっちり連勝を伸ばし、本番へ駒を進めるか。一方、阪神JF2着馬リリーノーブルも、反撃に向けて好気配を漂わせた。
女王に死角はない。3戦無敗で阪神JFを制したラッキーライラック。松永幹師の「何も不安はないです」という言葉にうなずけるほど、迫力十分の最終追い切りだった。栗東CWでナンヨープルートー(4歳1600万下)と併せ、6F82秒4-38秒6-12秒4。ほぼ馬なりながら、豪快なアクションで3馬身突き放した。
「予定通りですね。いつも調教ではいい動きをしてくれますし、きょうも余裕があったと思います。競馬ではプラス10キロちょっとぐらい。全体的に大きくなっていますよ」と、トレーナーはたくましさを増した姿に目を細める。
師が今まで管理した中で、「現時点でここまで走れている馬はいない。一番と言っていい」と胸を張る素質馬。特に優れているのが気性面だろう。「大概、馬はイレ込んでくるものだけど、この馬はそういうところがない。カイバも食べるから、調教もしっかりとやれる」。牝馬にありがちな調整面での苦労が皆無。オルフェーヴル産駒だが、父とは似ても似つかぬ超優等生だ。
「追われる側ですし、結果を求められていると思います。桜花賞、オークスに向けて、いい流れをつくっていきたいですね」と、連勝を続けていく意思を明確にした。まずは4連勝へ。ライバルに隙を与えず、始動戦を飾ってみせる。